クリニックBLOG

2019.07.17

レーザー脱毛についてEBMに基づく最新の話題

  • ・従来レーザー脱毛は毛根部を破壊することで脱毛が可能であるとされてきた。しかし、近年バルジ領域の毛幹部においても発毛中枢が存在することが判明し、そちらも熱を加えてあげないと脱毛の効果が薄れることがわかってきた。

 
・当院ではメデイオスターネクストプロにて808nmと940nmの2波長を使用することで毛根部、バルジ領域の両方の治療を可能とする。ただし、白髪や色が薄い毛などには効果は乏しいのが現状である。

 ・メデイオスターネクストプロは痛みが少なく患者様の苦痛を軽減することは可能であるが、光線過敏症の方、妊婦、抗凝固薬内服中、蕁麻疹罹患中の方などは避けた方が良いとされる。当然、施術後の日焼けは水疱や色素沈着が起こりやすいため十分注意が必要である。また、エステ脱毛などの低出力脱毛は硬毛化が出現しやすくなる傾向にある。

 ・最近では、小児脱毛(小学校高学年〜中学生)や介護脱毛(老年期のケアのひとつでもあるVIO脱毛などの陰部脱毛)、ヒゲソリのため毛嚢炎を繰り返す方、アトピー性皮膚炎の方などの脱毛が人気である。特にアトピー性皮膚炎の方は脱毛によって毛剃りの必要性がなくなるだけでなく、レーザーによりかゆみが抑制される方が増えつつある。その他、毛巣洞化膿性汗腺炎にも有効との報告がある。

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